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顔も手も足も無い男性型の人形=“トルソ”を拠り所として生きる姉と、
人の温もりを求め彷徨うように生きる妹。
深い悲しみと不安を抱えながらも“自分たちの人生”を諦めなかった姉妹の姿が胸を打つ。

携帯を持たない。合コンにも行かない。他人には干渉しない。決して浮き立つような毎日ではないけれど、静かで規則的な日常を送っている独身OLのヒロコ。彼女が守ってきたこの日常は、ある日突然始まった妹ミナとの共同生活によって揺らぎ始めてしまう…。

自然光を最大限に利用した瑞々しい映像と、日常に潜む人生の機微を繊細に掬い取ることに成功した監督の手腕が、トリノ国際映画祭や香港国際映画祭で高い評価を受けた『トルソ』。傷つくことを恐れて他人との繋がりを頑なに避け、男性型の人形を拠り所に静かな日常を守ってきた姉と、彼女とは対照的に人の温もりが無くては生きられない妹。異父姉妹である彼女たちがひと夏の共同生活を通して、時に罵り合いながらも、互いが抱える不安と苦悩を理解し、やがては諦めかけていた自分たちの人生を取り戻そうとする、強さと優しさに溢れた傑作が誕生しました。

 

『誰も知らない』『歩いても 歩いても』の撮影を手掛けた山崎裕監督のもとに、
日本映画界を代表するキャストが集結。

『ワンダフルライフ』以来、数多くの是枝作品で撮影を手がけ、ほかに『たみおのしあわせ』『カナリア』などでも才能を発揮している名カメラマン、山崎裕が初監督に挑んだ本作。全てのショットに監督の繊細なまなざしがあり、登場人物の微かな心の動きを巧みにとらえています。また、部屋の窓から差し込む夏のやわらかな光は人工的な照明を極力避けることによって得られたもので、これまでカメラマンとして活躍してきた山崎監督だからこそ収められた美しい映像も魅力です。

姉ヒロコを演じたのは『M/OTHER』『愛の予感』で鮮烈な印象を残し、『殯の森』『愛のむきだし』などの話題作にも数多く出演している渡辺真起子。そして、妹ミナを『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』でアジアン・フィルム・アワード助演女優賞にノミネートされた若手最注目株、安藤サクラが演じました。その脇をARATA、蒼井そら、石橋蓮司、山口美也子ら豪華キャストが固め、映画に彩りと安定感を与えています。

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